谷口吉郎さん、吉生さん親子は2大建築家!携わった建築物は?

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谷口吉郎さんは、石川県金沢市出身の日本を代表する建築家の1人です。
 
このたび、建築家谷口吉郎さんに関する建築模型を展示する建築博物館
「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」が2019年夏に開館予定となっています。
 
この開館は、谷口さんの生家の土地を息子で建築家の吉生さんが
金沢市に寄付することで実現しました。
 
1人の建築家の博物館が建てられるのは、そうそうあることではないので、
とても名誉なことですよね。
 
でも、このように博物館が建てられるまでに
日本を代表するまでになった谷口吉郎さんとは、
どのような人物だったのでしょうか?
 
少し調べてみました。
 

建築家谷口吉郎さんとは

建築家谷口吉郎さんは1904年6月24日に石川県金沢市の
九谷焼の窯元の家に生まれました。
 
東京工業大学の講師、助教授、教授と勤めつつ、
日本の歴史に残るような建築物の設計に携わりました。
 
具体的には、次の建築物を設計したことで有名になった人物です。
 
1960年  東宮御所
1962年  ホテルオークラ東京本館メインロビー
1966年  帝国劇場(ロビー・客席)
1974年  迎賓館赤坂離宮別館「和風別館・游心亭」
 
「和風別館・游心亭」は、海外のお客様に、
日本らしい「おもてなし」を提供することを目的としており、
人気を博しています。
 
中でも、玄関入ってすぐの庭や敷地内にある池に日が差し込んだときに
廊下の天井に現れる「ゆらぎ」は絶品なので、
ぜひ晴れた日に行ってみたい場所ですね。
 
ふらっと行きたいところですが、
現状は事前予約制のガイドツアーしか受け付けていないので
行くときには注意が必要となります。
 
そして、これらの功績が認められ、1973年文化勲章を受章しています。
 
その他の受賞歴は次のとおりです。
 
日本建築学会賞作品賞
日本芸術院賞
 
輝かしい経歴をお持ちですよね。
 

建築博物館は吉生さんの設計

「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」は、
息子の吉生さんが設計を担当しています。
 
吉生さんと言えば、1937年10月生まれ、
2004年にニューヨーク近代美術館新館、
2011年に鈴木大拙館を手掛けた、
父吉郎さんと同様有名な建築家です。
 
もう80歳を超えておられますが、
まだまだご健在です。
 
建築物も多く作られていますが、
馴染みの深いところでいえば、
千葉県の葛西臨海公園水族園や展望レストハウス
と言ったところでしょうか。
 
行かれた方はわかると思いますが、
モダンな建築物ですよね。
 
このモダニズムは、父親の吉郎さん譲りだと思います。
 
そしてこのモダニズムで、記念館や美術館だけでなく、
企業の建物をも設計しています。
それが日本IBM幕張テクニカルセンター。
 
さらには、吉生さんの母校、慶應義塾大学の湘南藤沢中等部や高等部、
ルンビニー幼稚園や慶應義塾大学幼稚舎新館21など
学校に関する設計にも携わっています。
 
また、国内建築物だけでなく、国外の建築物も手がけています。
例えば、ニューヨーク近代美術館新館を設計しました。
ニューヨーク近代美術館と言えば、知名度も高い美術館ですよね。
 
その建築にも携わるとは素晴らしいですね。
 
才能は、歴史的な建造物にも。
それが法隆寺宝物館。
 
あの法隆寺までも手がけられているなんて、
父の吉郎さんも鼻が高いでしょう。
 
国内外を問わず、また大きな建物から小さな建物、
さらに、企業の建造物にいたるまで、
どれもすばらしい設計をされています。
まさに、日本を代表する建築家の1人と言えますよね。
 
吉生さんは建築家としても活動されていますが、父親の吉郎さんと同じく大学でも教鞭をとられていて、東京藝術大学の客員教授を務められています。
 
気になる主な受賞歴は次のとおりです。
 
  • 1984年 日本建築学会賞(資生堂アートハウス)
  • 1984年 吉田五十八賞(土門拳記念館)
  • 1987年日本芸術院賞 (土門拳記念館)[1]
  • 1987年毎日芸術賞 (東京都葛西臨海水族園)
  • 1994年 村の藤吾賞 (丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・丸亀市立図書館)
  • 1996年 アメリカ建築家協会名誉会員
  • 2001年 日本建築学会賞(東京国立博物館法隆寺宝物館)
  • 2005年高松宮殿下記念世界文化賞 建築部門
  • 2008年 日本芸術院会員
  • 2011年 旭日中綬章
  • 2016年 ローマ・ピラネージ賞
 
吉生さんも、吉郎さんに負けず劣らず才能のある建築家なので、
多くの受賞歴があるのですね。
 
「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」
2019年夏の開館が期待されるこの建築博物館には、
吉郎さんの遺品や都市や建築に関するものが展示される予定です。
 
他にも講演スペースなどが設けられ、
講演会などのイベントの開催も可能となっています。
 
有名で才能のある建築家の名を冠した建築博物館だから、
いろいろな才能ある方々の講演が今後予定されることでしょう。
 
金沢は芸術の街としての知名度がまた上がりそうですね。
 
 

まとめ

親子2代の建築家、谷口吉郎さん、吉生さんについて見てきましたが
いかがだったでしょうか?
 
2人とも、日本の建築にかなりの貢献をされ、
後進にも大きな影響を与えられました。
 
吉生さんはご健在ですので、新たな素晴らしい設計を
発表されることでしょう。
 
今から楽しみですね。

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