4月12日に東京大学入学式の祝辞をされた、
社会学者の上野千鶴子さんの、
その祝辞内容に反響が表れているようです。
その衝撃的な内容に、
「入学式で話す内容じゃない」
「入学式で聴いて入学できるのは得難い経験」
と、賛否両論が出ています。
このような祝辞をされた、
上野千鶴子さんは、一体どのような人で、
どんな経歴の方なのでしょうか?
また、周りの家族はどんな人たち?
いろいろと気になりましたので、
リサーチしてみました。
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上野千鶴子さんの経歴は・・・
上野さんは1948年7月12日生れの70歳(2019年4月時点)。
富山県中新川郡上市町出身。
専門はジェンダー論で、
社会学者、フェミニストとして
活動されています。
学歴は次のようになっています。
富山大学教育学部付属中学校卒業
石川県立金沢二水高校卒業
京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業
京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程退学
これだけ見ても、
とても高い能力をお持ちですよね。
職歴は多くの大学で務められていますが、
具体的には次のとおりです。
1977年4月 京都大学大学院文学研究科社会学専攻研修員
1979年4月 平安女学院短期大学専任講師
1982年4月 平安女学院短期大学助教授
1989年4月 京都精華大学人文学部助教授
1992年10月 京都精華大学人文学部教授
1993年4月 東京大学文学部助教授
1995年4月 東京大学大学院人文社会系研究科教授
2009年5月 特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)を設立し理事就任
2011年3月 東京大学退職
2011年4月 特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長就任
2011年中に、東京大学名誉教授
2012年 立命館大学大学院先端総合学術研究科 特別招聘教授
現在までに40年以上教育の現場にいらっしゃって、
教鞭をとっておられるのは、本当に素晴らしいですね。
当初は社会学を専攻していたものの、
20代後半に「女性学」に出会い、
それからは、パイオニアとして
女性学を一般的に認知される学問に
仕立てあげられました。
女性自身を学問対象とする女性学は、
当時の千鶴子さんには画期的に映ったそうですが、
世間的には「女性学って学問?」と言われ、
悔し涙を流したこともあったとか。
それでも諦めず突き進んでこられたからこそ
今の千鶴子さんがあるのでしょうね。
教授としての活動以外にも、
書籍も多数出版されています。
ジェンダー論の著書として、
「スカートの下の劇場」(河出書房新社)
「家父長制と資本制」(岩波書店)
「サヨナラ、学校化社会」(太郎次郎社)ほか多数。
また、近年は介護問題も取り扱っており、
著書に「おひとりさまの老後」(法研)があります。
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上野千鶴子さんのご家族は・・・
千鶴子さんは、父、母、兄、弟がいる
5人家族でした。
お父さんは開業医の先生で、
お母さんは専業主婦。
以前のインタビューでは、
お父さんお母さんの仲があまりよろしくなく、
お母さんは、「専業主婦だから離婚できない」とボヤいていたとか。
お父さんは、男の子の兄弟には厳しくしつけをしたそうですが、
千鶴子さんにはそのようなことはなく、
溺愛されたそうです。
ただそれはペットのような可愛がり方で、
当時の女性は「仕事をしないでお嫁さんになる」
という一択の考えを持っていたようです。
千鶴子さんは、お父さんのことを、
「ワンマンで自分勝手で未熟な父親」と
思い、尊敬できなかったようですが、
後になって親しい人からの
「未熟でない父親がいるか?」という言葉で
気持ちが変わり、それまでの不器用であるものの、
多くの愛情を受けたことを感じ、
お父さんの介護までするようになったそうです。
とはいえ、お母さんのこともあり、
千鶴子さんは結婚に興味がなくなり、
仕事人間になることを選び、
今の千鶴子さんとなったようですね。
結婚に興味がなくなってしまい、
また子どもを産むことについても
悩みを持って過ごしたこともあり、
子どもを持つタイミングを逃してしまったとのことで
千鶴子さんにはお子さんはいらっしゃらないようです。
もちろん、結婚して家庭を持って、
子どもを産んで、といことが、
唯一の女性の成熟方法ではないですし、
逆に結婚して子どもを産んで、
人として成熟する人もいます。
これはどちらが良いということはなく、
人それぞれで自分の道を進めば良い、
ということですよね。
今では「おひとりさま」を
満喫していらっしゃる感もある千鶴子さんは、
利害関係ない地域の方とのコミュニケーションで、
家族がなくても全く問題ない生活をされているようですね。
まとめ
社会学者で、女性学のパイオニアである
上野千鶴子さんについてリサーチしてきましたが、
いかがだったでしょうか?
女性学のパイオニアとして
道を切り拓いてきた素晴らしい人だということが
よくわかりました。
これまでの経歴や想いがあったからこそ、
今回の東京大学入学式祝辞があったのですね。
祝辞は賛否両論ありますが、
それもまたいろいろな考えを持つ
きっかけになったのではないでしょうか。
今後のさらなるご活躍を期待したいですね!
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